現在、「歯周病は糖尿病の6番目の合併症」と言われています。
日本では成人の10人に1人が糖尿病です。
一方、歯周病は軽度のものまで含めると国民の10人に7人がかかっていると言われています。
進行した歯周病をもつ糖尿病患者さんの血糖コントロールはうまくいかない報告されています。
また、血糖コントロールが不良な糖尿病患者さんは、非糖尿病患者と比べて歯周病の罹患(りかん)率が約3倍高くなります。
一方で、血糖コントロールが良好な歯周病患者さんには、歯周病のリスクの上昇はないと考えられています。
このように、歯周病と糖尿病は相互に影響しています。
必ずというわけではありませんが、一方の病気にかかると、もう一方にもかかりやすくなると言えるでしょう。
歯周病は単なるお口の病気ではなく、肥満や糖尿病、ひいては動脈硬化、心筋梗塞のようなさまざまな生活習慣病の隠れた黒幕といえるでしょう。
お口の健康は、生活の質(QOL)を高めることにつながります。
お口の健康に目を向けて、充実した生活を送っていただくことを切に望みます。
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